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成年後見人の仕事

 判断能力が十分でない方を支援する成年後見人制度の利用が年々増加しています。

 成年後見人には、親族、司法書士や弁護士等専門職がなりますが、具体的にどんな仕事をしているかイメージが付きづらいと思いますので、 今回は成年後見人のお仕事を紹介いたします。

 まず、成年後見人に選任されると、本人の財産状況を調査して選任後1ヶ月以内に家庭裁判所に財産目録を提出します。また、本人の意向を尊重して、財産管理や今後の生活について、計画と収支予定をたてます。

 日々の業務では、主に以下のことを行います。
・本人の預貯金等財産を管理して、収入と支出を記録。
・本人の法定代理人として、介護サービスの利用契約や施設への入所契約等の契約締結
・本人が相続人となる相続が発生した場合は、本人の法定代理人として遺産分割協議への参加や家庭裁判所へ相続放棄の申述申立
・本人の保護のために、本人がした契約の取消(例えば、訪問販売など)
・家庭裁判所への定期報告 など

 また、成年後見人の仕事をする期間は、通常、本人が病気などから回復し判断能力を取り戻したり、亡くなるまで、です。したがって、成年後見制度を利用するきっかけとなった当初の目的(不動産の売却、遺産分割など)を果たしてもそれで終わりではないことに注意が必要です。

成年後見制度に関する過去記事
H28.8.26 司法書士と成年後見制度

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司法書士法人エントラスト
司法書士・AFP 廣濱 翔

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